鴨川市の地域特性

1 豊かな自然環境と温暖な気候

本市は、房総半島の南東部にあって太平洋に面し、美しく変化に富んだ海岸線、清澄山系や嶺岡山系の豊かな緑、大山千枚田に象徴される中山間地の原風景、国の特別天然記念物に指定される「鯛の浦タイ生息地」や天然物指定を受ける「清澄の大杉」に代表される素晴らしい自然環境と景観を有するほか、黒潮の影響により、1年を通じた平均気温が16.0℃(平成26年)と温暖な気候に恵まれています。

 

2 知名度の高い観光施設・体験交流型ツーリズムの展開

本市は、シャチ・イルカなどのパフォーマンスなど海の世界をリアルに展示する「鴨川シーワールド」をはじめ、日蓮聖人ゆかりの「誕生寺」や「清澄寺」、鯛の浦」のほか、「大山千枚田」、「仁右衛門島」、道の駅「鴨川オーシャンパーク」など多くの知名度の高い観光資源を有しています。

近年は、総合交流ターミナル「みんなみの里」を管理運営する鴨川市農林業体験交流協会をはじめNPO法人大山千枚田保存会や鴨川農家民泊組合などによるグリーンツーリズムの取組みをはじめ、陶芸・ガラス工芸・萬祝染めなどの手作り創作体験(カルチュラルツーリズム)やNPO法人鴨川ガイド協会のガイド付きツアーなど、体験型交流ツーリズムが着実に広がっています。

 

3 新鮮で豊富な食材

本市では、皇室献上米としても名高い「長狭米」や園芸作物の生産が盛んに行われている一方で、地元漁港では、新鮮な魚介類をはじめ、房総ひじきに代表される栄養満点の海藻類等が水揚げされるなど、豊富な食材に恵まれています。

これらの食材を活かした代表的な取組みとして、長狭米はもとより新鮮な地元の山の幸・海の幸を素材とすること(地産地消)を主な条件として、市内の各店舗が「おらが(我が家)」の味を創作し提供する、オリジナル丼「おらが丼」事業を展開しているほか、各家庭においても「太巻き祭り寿司」や「なめろう」など特色ある郷土料理が楽しまれています。

 

4 充実した保健・医療・福祉環境

本市には、高度な医療機能を有する大規模な民間病院をはじめ市立国保病院など多くの医療機関が立地しており、人口に対する病床数は県内でも高い水準にあります。介護サービス事業所も多く、充実した医療・介護環境を活かしながら、地域包括ケアの推進に取り組んでいます。

また、総合保健福祉会館(ふれあいセンター)を拠点として、市民参加型の健康づくりや介護予防の推進に取り組んでいます。

 

5 特色ある教育・保育環境

本市では、「9年間の学びの連続性」、「小中学校のなめらかな接続」に支店を置き、小学校・中学校単位での教育から義務教育9年間を見通した新しい学び『中学校区の特色を生かした小中一貫教育』に取り組んでおり、長狭中学校区では、平成21年度に統合型小中一貫校「長狭学園」を開校。鴨川中学校区、安房東中学校区では、分離型の小中一貫教育を推進しています。

また、少子化や多様な保育・幼稚園教育のニーズに対応するため、4・5歳児の幼稚園教育と併せて預かり保育サービスを提供する「幼保一元化」施策を推進しており、これまでに市内全ての地区において導入を完了しています。

 

6 豊かな歴史と個性あふれる伝統行事

本市の小湊地区は、日蓮宗の開祖、日蓮聖人の生誕地であることから、その生誕を記念して建立された「誕生寺」、聖人の化身ともいわれる神秘の鯛の生息地である「鯛の浦」など、今も聖人ゆかりの史跡などが数多く残されています。

また、江戸中期、八代将軍吉宗により幕府直轄牧として再興された嶺岡牧において、白牛による乳製品「酪」の製造を行っていたことが、日本の近代酪農へとつながっていったという説から、この地が「日本酪農発祥の地」とされ、長狭地区を中心にして、現在でも伝統的に酪農が盛んである所以となっています。

同時期には、下打墨村(現在の西条地区打墨)生まれの彫物大工・武志伊八郎信由(通称「波の伊八」)が活躍し、安房を中心に上総や相模、江戸にまで及ぶ広い範囲の50を超える寺社に優れた彫物を残しています。

このほか市内各地では、矢の命中度で稲作の豊凶や適種を占う「吉保八幡のやぶさめ」のほか、「北風原の鞨鼓舞」や「和泉の三役」など、本市ならではの伝統行事が数多く守られています。