収穫して、食べる楽しみ。≪ふるさと鴨川通信No.129≫

2017年11月02日

10月27日、今年度第13回目の帰農者セミナーは穏やかな秋晴れの下で開催することができました。
今週初めには台風21号により、自然災害の少ない鴨川でも多くの被害が出てしまいました。そしてまた週明けに22号の接近が予想されています。そんな合間の晴天でした。

 

参加者は14名で今回も初参加の方がお二人。現役世代のご夫婦でした。すでに市民農園を契約しており、畑で作業していると、都会での日々の仕事で溜まったストレスが解消されるそうで、今回、よりスキルアップしたいと参加されました。

 

最近、ご夫婦での参加も増えてきており、共通の趣味を楽しむ場としての側面も出てきた帰農者セミナー。いろいろな形でご利用いただけます。例えば、お子様連れでのご参加でも、土とふれあう体験の場として、野菜がどうやって出来るか、畑でどういうふうに生えているか、案外、大人でも知らないことが体験できると思います。

 

さて、今日のスケジュールは、午前中は畑での作業、午後からは収穫した野菜で料理教室&みんなで昼食、懇談、質疑応答という流れです。まずは、作業内容の説明とその理由を先生から解説。毎回のことですが、作業の意味を聞いてから、実際に畑でやってみると、スキルとしてより身につきます。

 

説明後の質疑応答では、週初めの台風で被害を受けた作物の処置や対応などの質問が多く出ました。

先生の畑でも大きな被害が出たとのお話もありました。


圃場へ移動し、まずは収穫。
サツマイモ、晩生エダマメ、サニーレタス、リーフグリーン、半結球レタス、ニンジン、コールラビ、空芯菜などを収穫しました。
サツマイモは全部で6種類。ベニアズマ、フサノアキ、パープルスイート、シルクスイート、アヤコマチ、ベニハルカ。まずは蔓をすべて刈ってから収穫します。
掘るときに分かりやすいよう、ちょっと蔓を残して刈るのがコツだそうです。
種類ごとに掘り上げ、保存できるよう両端をカット。一円玉くらいの断面にするのよいそうです。
また、種類によっては収穫して、しばらく経ってから食べたほうがおいしいものもあるとのことです。

いもを傷つけないように
保存のために両端をカット
種類ごとにカゴに分けて収穫します
泥を洗い流すと鮮やかな紫に


晩生エダマメやレタス3種類も大きな台風被害なく収穫できました。
そして、今回初挑戦の希少野菜「コールラビ」も収穫することができました。なかなかスーパーでも見かけない野菜ですが、この日はサラダに使おうということで、どんな味がするのか楽しみです。

瑞々しいレタス
希少野菜コールラビ
晩生エダマメも一部収穫。残りは大豆にして味噌づくりに。
不思議な形のコールラビ。キャベツの仲間。
レタスもたくさん穫れました



収穫の次は、ソラマメの移植です。
こちらもそれほど台風被害はありませんでした。
根を傷めないように気を付けて、マメのついた部分まで覆土すると講義で習ったように作業します。意識せず作業していると、先生の指摘が入ったりもします。
真剣に、楽しく学ぶ帰農者セミナー。先生の野菜愛が光ります。

床蒔きしたところから苗を移動させます
丁寧に移植します


セロリは病気が出てしまい、葉掻きを行いました。
ここで根元を残してしまうと意味がないので、きれいに取るようにとアドバイス。
ちょっとした、でもとても大事なことをたくさん知ることができます。

葉掻きは根元を残さないように


そして最後にホウレンソウ、チンゲンサイ、結球レタスを播種。
毎回、播種の際に使っている先生お手製の道具。正式名称はわからないそうですが大変便利です。

畑の大きさに合わせて使えます


参加者皆さんの頑張りで、盛りだくさんの作業を何とかお昼前に終え、吉尾公民館に移動して、今度は料理教室。今回も元コックの先輩移住者にご協力をいただきます。
コロッケ、サラダ、スープなど、みんなで分担して作業します。

こちらはサラダ
コロッケの形も個性が出ます
形を整える人、卵をつける人、パン粉をつける人で分担作業。石窯パンの生パン粉を使用



料理教室の途中で、鴨川のポータルマガジン「KamoZine」の岡野編集長が登場。
何やら面白そうなことをやっていると聞いて、取材の下調べを兼ねて、遊びに来てくれました。


この編集長、実は本職は神社の禰宜なのですが、地元を、鴨川をより良くしたいという熱い想いを持って、様々なまちづくり活動に携わっている方です。移住者や移住を検討中の参加者みなさんと一緒に昼食を食べながら、まちづくりや鴨川の魅力、課題などについて意見交換し、新たなつながりを広げていました。

さて気になる昼食のメニューですが、

ベニアズマ、パープルスイートなどを使った揚げたてコロッケ。サツマイモの甘さと、しょっぱめの挽肉が最高に合い、旨さを引き立てます。ボリュームも満点!

セミナースペシャルサラダ。畑から穫ってきたばかりなので、シャキシャキ。初挑戦のコールラビもクセがなくて食感よく、レタスも新鮮。先生が持ってきてくれた早摘み青レモンを使ったオリジナルドレッシングをかけて、いただきました。
太陽と大地の恵みをダイレクトに味わう!という感じでしょうか。

 

 

サツマイモのオレンジ煮。オレンジジュースとサツマイモの組み合わせ。初めて食べたという方も多く、大好評。サツマイモの甘みとオレンジの酸味がとてもよく合います。

 

 

サツマイモを使ったポタージュスープ。生クリームを使ってコクもアップ。食物繊維たっぷりで優しい甘さのスープが出来ました。

 

 

そして、前日に作っておいてもらったサツマイモの入った石窯パン。食べる直前にちょっと温めるとおいしさアップ。天然酵母使用なので、1日経っても風味が落ちないとのことです。

 

初参加の方も自然と溶け込みます

種を播き、自分で育てた野菜を収穫して、おいしく食べる楽しみ。田舎暮らしの醍醐味のひとつですね。

おいしい昼食をいただいた後は長めの休憩。ゆっくりと、まったりと、皆さん雑談をしながら過ごして、のんびりとした時間が流れます。


満腹感と、農作業の心地よい疲れと、午後の暖かい日差しが眠気を誘い、少しお昼寝する方も。


休憩後は、先生が持ってきてくれた青いレモン、すだち、かぼすなど柑橘類についての講義。レモンも実は糖度が8くらいある、大きさではなく重さで選ぶ、時期と果汁と色の関係、レモンジャムの作り方などなど、幅広いお話でした。
参加者みなさんへのお土産としていただきました。ありがとうございます!


≪参加者のご感想≫
「生まれて初めて本物のレモンを食べたというくらいおいしかった」
「この状態のレモンは、なかなか都会では売っていない」
「皮ごと丸かじりで食べる人もいるとの話で驚いた」

 

つづいて、渋柿の渋抜きの方法と干し柿の作り方。
今回は焼酎を使った渋抜きの方法などを紹介。大き目のコップに45度くらいの強めの焼酎を入れ、渋柿を焼酎につけた後、袋に入れて保存。
焼酎をつい飲んでしまわないように注意!など、おもしろおかしく説明してくれました。
干し柿の作り方では、ひもでつるす方法のほかに、棒に刺してつるす方法も教えていただきました。軒下などにつるしておくと、季節感や雰囲気がとっても出ます。

 

講義が終わると、先生がKamoZine編集長に、神社参拝の正しい作法について皆さんに教えてほしいと突然のパス。
岡野編集長も本職の話とあって、二拝二礼一拝の正しい作法やそれにまつわるお話など大変興味深いお話をしてくれました。また、「日本ではお寺と神社はどちらが先?」「祈願の時は住所と名前も神様に言った方が良い?」など参加者からも次々に質問が出ましたが、歴史の話や具体例を挙げたり、参拝はどういう意識でいったらよいかなどを踏まえて、丁寧に、かつ、なるほどと感心する内容の説明をしてくれました。


そんなこんなであっという間に午後4時となってしまい。本日のセミナーも終了。盛りだくさんの内容と、盛りだくさんのお土産を抱え、皆さん笑顔で帰路に就きました。

さて、次回は11月18日(土)です。
予定している内容は
・寒ちぢみ、エンドウ豆類の播種、タマネギの定植
・シカクマメの片づけ
・ニンジンの収穫
のほか、市内でも特に自然が豊かな「四方木地区」へ出向き、そこで開催されている「したなおい(http://yomogiyomogi.jp/joinus/)」というイベントとコラボしたいと思います。
帰農者セミナー参加のお申し込みは下記事務局まで!